Vol.3 退院、育児開始、とにかくしんどい産後の暮らし
9月ももう終わってしまいますね。
窓を開けるとキンモクセイのいい匂い。
子供とベランダで10分くらい景色を楽しむ今日この頃。やっとこんな風に子供とリラックスできる日がきて嬉しい。我が家からは富士山が綺麗に見えます。
退院して新居に引っ越してきたのが8月8日。
住み始めということでどこに何があるか分からない状態だし、何をするにも傷口は痛むし、とにかく眠過ぎだし、義母が数日間泊まり込みでお手伝いに来てくれるということで気遣いはするし、その後は自分の両親と叔母と犬が手伝いにやってきてくれるし、、
産後身の回りにサポートしてくれる人が沢山いるということはとても有難いことではあったが、肉体的にも精神的にもとにかくしんどい時期だったなと今改めて思う。
1番ストレスだったのは、両家母親の意見や考えの違い、助産師や医者の言う事と母親が言うことの違いなどに翻弄されたこと。
新米ママは何を信じていいか分からないから、とりあえず絶対的な存在である助産師さんの意見が絶対だと思い込んでしまう。というかそれが普通だと思う。だってプロだから。
でも自宅に戻ると、色々アドバイスしてくれるのは有難いが、「お母さんの時はこうだったよ」「経験者の言葉に耳を傾けなさい」そう説得されて色々と監視されるのが非常にストレスだった。
とにかく最初の1ヶ月だけだ、頑張って我慢して耐え抜こう
そう何度も自分に言い聞かせたが、やっぱり母親とぶつかることも何度もあったしイライラして泣いたこともあった。
でも身体はボロボロだし、眠いし、自分のこともまともに出来ない。おっぱいミルクあげて子供の面倒見るのが限界。炊事洗濯など一切できず、ご飯も三食作って貰ってるから文句も言えない。何か意見しようとすると、「誰に向かって言ってるんだ」と言われるのが嫌で逆らうこともできず。私が里帰りすれば良かったかもしれないが引っ越しもあったので出来ず、親にはるばる福島から来て貰ったから、両親にも相当ストレス与えてしまったと反省はしている。それでも親というものはやはり偉大で、無償の愛なんだよなぁ、ご飯作って孫の面倒も見て買い出しにもクソ暑い中汗だくで行ってくれて。イライラが止まらなかったけど、それでも身の回りのことを全部何から何までやってもらえたのは本当に有り難かった。というか1人目でこんな苦労してるのに、2人目産まれるとかなったら…と想像すると恐ろしい。。。いやいやまだ先の話だから一旦忘れよう。
そんなこんなで眠気と体力の限界と戦う日々があっという間に過ぎていった。
ところで、子供は夜泣きが酷いのは何でか知ってますか。NHKの特集か何かで見たのだが、お母さんのお腹にいる時に活発に活動するのが夜中だったから。何故夜中なのかというと、お母さんが寝てる間が1番体力を消耗しないから。子供は本当に頭が良い、お母さんを思いやって夜中元気で居てくれるというわけだ。
そりゃあ10ヶ月も腹の中に居ていきなり外の世界に出てきて混乱もするし、すぐ生活リズムを整えてって言われてもできないよね。
だから夜泣くんです。
おっぱい欲しいだけじゃなくて、とにかく不安だし、泣くのは元気な証拠。
そう頭では分かっていたものの、実際はそれはもうしんどくて。何をしても泣いてぐずられてしまって、何度も何度も溜め息。寝かしつけに1時間半〜2時間かかって、その後1時間寝れたと思ったらまた泣き出して起こされる。
そんな昼夜逆転の日々が2週間続いた頃、転機が訪れた。
それは旦那の両親が久々(といっても2週間経ってないくらい)に遊びに来てくれた時。
スヤスヤ寝てる娘をわざわざ起こして写真を撮ったりあやしたりする義父。
さっき寝たばっかなのに何で起こすんだよ!!!マジで迷惑ホント。。。こっちは眠いんだよ、寝かせてくれよ。
そう心の中でキレていた私。
娘も眠そうにしながら、なんとか起きておじいちゃんに抱っこされ、笑顔を振りまく。
そうして写真撮影会がかれこれ2時間くらい続き、やっと夕方お帰りになった。
あー、マジでしんどい。貴重なお昼寝の時間が…
そう思ってその後もウトウトしながらいつも通りに過ごして夜を迎えた。
するとなんと、
いつもは2時間弱かかっていた寝かしつけ。
あれだけ苦労して夜泣きと戦っていたのに、スーッと寝てくれた!!!
娘は日中沢山遊んで疲れて夜ぐっすり寝てくれたのでした、なんとまぁお利口さん。
この日から日中どんだけ眠くても、15時くらいからは起こして遊んであげるようにしたところ、夜ぐずらないようになり、私も寝る時間が少しずつ増えていった。
産後3週間くらいからは少しずつ家事も再開し、雑巾掛けやったり料理作ったり、引き続き一歩も外に出ない日々が殆どだったけど、通常の暮らしが出来つつあることに充実感も感じつつあった。
そんなこんなであっという間に1ヶ月健診を迎えた。
「お子さん順調に大きくなってますね、お肌も綺麗です」
「お母さんの子宮も傷口もとても良く治って来てます。もうこれで出産とは蹴りをつけて、通常の暮らしをしてください」
そう言われてとてもホッとした。
子供のことで心配事は沢山あった、例えば
・顔に赤いボツボツができている(後になって分かったけどこれはミルクを変えたせい)
・ゲップがなかなか出ない
・お尻がかぶれて赤くただれている
などなど。
助産師さんは丁寧に答えてくれた、そして何度も言われたのが
「お母さんそんなに神経質にならないでください、大丈夫です」という言葉。
人と比較しない。我が子は我が子
そう最初は思っていたけど、やっぱり初めての育児は心細くて色んな情報に翻弄されて何を信じていいか分からない。
みんな一般的にはこうやっている
という絶対的な答えが欲しくて正解を探しがちだが、もっと大きくどーんと構えなきゃいけないんだな
と思った瞬間でもありました。とはいえ引き続き色々助産師さんに電話で色々相談することもあるけど。
台風のように大勢での暮らしがあっという間に過ぎ、1ヶ月と少し経った頃、親は福島に帰って行きました。
これからワンオペで育児できるのだろうか
ご飯作りなんてできるのだろうか、餓死するのでは…
という不安が込み上げて、送り出す時は号泣してしまった。きっとこれもホルモンバランスの乱れ…と思いたかったが、本当にこの時は不安で不安で仕方なかった。
だけどやらねば!
みんな子供育てて来てるんだから大丈夫、頼れる人に頼ろう
そう自分に言い聞かせ、その日の夜早速肉じゃがと味噌汁を作って食べたのが懐かしい。
冷蔵庫には親が作っていってくれたおかずが沢山。
あー、なんだかんだ衝突したことも多かったけど本当に感謝感謝だな
習うより慣れろ
と言いますが、もう自分なりにやっていくしかないわけで、やっと今少しずつ自分のペースで育児ができて、楽しむことができている。
かあちゃんにしてもらったことに感謝だし、かあちゃんになると何でもできる気がするわ。
さーて朝の授乳タイムがやってきた。頑張りまーす。